杉並区議会 2005-09-16 平成17年第3回定例会−09月16日-14号
まず最初に、いわゆる白表紙本の流出についてです。私はこの件を四月十九日の文教委員会において質問しています。白表紙本が七十冊、京都や東京都に流出したとの話を聞いたが、区教委はそれを把握していないかどうかと伺いました。把握していないとのことだったので、当区経由で問い合わせをお願いしました。東京都教育委員会指導部管理課から、そういう事実はないとの回答を得たと、五月十七日の委員会で答弁を得ました。
まず最初に、いわゆる白表紙本の流出についてです。私はこの件を四月十九日の文教委員会において質問しています。白表紙本が七十冊、京都や東京都に流出したとの話を聞いたが、区教委はそれを把握していないかどうかと伺いました。把握していないとのことだったので、当区経由で問い合わせをお願いしました。東京都教育委員会指導部管理課から、そういう事実はないとの回答を得たと、五月十七日の委員会で答弁を得ました。
しかし、つくる会、扶桑社の、検定を通ったというこの教科書なんですけれども、実は白表紙本というのをやりますよね、検定をするときに。そのときに、これは本来、大いに公開をして、それこそ密室にならないようにすべきだというのは私どもの考えでもありますけれども、そういう状況に前はあったものを、つくる会の扶桑社の皆さんは、それじゃだめだと、こう言って今のような制度にして、公開にならないようにしたわけですよね。
文部科学省は、検定合格前の白表紙本の公開を厳しく禁じる規則をつくっています。しかし、つくる会は、驚くべきことに、事前に白表紙本を教育委員会関係者に配付していたことが判明しました。文部科学省自身が、その事実を把握し、三回にわたって扶桑社に注意したことを国会で明らかにしたのです。つくる会は、教育基本法のせいで子供たちに道徳心がなくなったなどと言っています。
また、「つくる会」教科書は、検定合格の前に白表紙本、いわゆる見本を公開することを禁じる規則を破り、教育委員会関係者に配布していたことが判明し、3回にわたって出版社である扶桑社に文部科学省が注意をしたことも国会で明らかになりました。公正な採択を脅かすようなこうした動きは、まさに反教育的と言わざるを得ないし、そうした教科書が検定合格すること自身、重大問題と言わざるを得ません。
今回、この教科書を出版した扶桑社が検定申請図書、いわゆる白表紙本を検定規則に違反して、検定合格前に地方の教育委員会関係者に渡していたことがわかりました。 前回も全国の書店に平積みするなど、不法な行為が問題になりましたが、このようなルール違反の教科書が検定で通ること自体異常と言わざるを得ません。万が一にもこのような教科書が学校現場で採用されるようなことがあってはなりません。
◆松浦芳子 委員 ことしは、教科書採択は静かに粛々と行ってほしいと私自身思っているんですが、産経新聞によりますと、既に検定の段階で白表紙本が出ているという情報をいただきました。私は、教育委員会が大騒動の中で採択は難しいのではないかと考えているんですが、静かな環境で何度も教育委員会を開いて、そして練りに練って採択をしてほしいと思っていますが、それについてはいかがでしょうか。
白表紙本が表に出ていろいろな問題が新聞報道されているわけです。教科書自体については、検定ですか、国定がありますから、そのものについては何ら我々も触れるわけにいかないんですが、その検定済の教科書を採択する、選択するというのは、まさに教育委員会の権限になるわけです。